下水大丈夫ですか?
皆さん、こんにちは。工務担当の山口です。
年が明けたと思えばあっという間に2月ですね。
今話題になっている埼玉県八潮市の道路陥没事故、
陥没した原因は下水道管が腐食して穴があき、徐々にその穴に土砂が流れ込むことで地中に空洞ができていた可能性があるとのことです。
道路下で起きた、県や市で管理している下水道管が原因なので整備不良のせいだと決めつけ、自分には関係のないことだと思っている方はいないでしょうか。
下水道に流れるのは私たちが生活している中で何気なく流しているものです。
排水管が腐食する原因には下水に含まれる生ゴミなどの有機物から硫化水素が発生し、空気に触れることで硫酸となって水道管を溶かした可能性があります。
食器を洗う際、少ない残飯だからとそのまま流していませんか?
節水だからとトイレをいつも小で流していませんか?
そんな何気ない行動が自宅の排水管を詰まらせたり、下水管の腐食の促進につながり最終的には
下水を浄化する手間が倍増し、水不足や環境汚染につながります。
住宅や一般的な建物は下水管で排水処理させているのが大半です。
私たちが生活する中で、環境に配慮することはとても重要です。
具体的な対策として3つ挙げさせていただきます。
1.余計なものは流さない
残飯やゴミ、トイレットペーパー以外の紙などつまりの原因、浄化の妨げになるものは流さないようにしましょう。
2.適切な水の量で流す
主にトイレですが、最近のトイレは節水型になっていたりと1回に流れる水の量が少ない傾向にあります。
どのメーカーでもトイレットペーパーなど物体を流す時には大以上を使用するように呼び掛けていることがほとんどです。便器の形状によっては流れきらず便器内排水のカーブで詰まってしまう事例もあります。
3.排水管の点検
頻繁に水回りの流れが悪くなると感じた時は、もしかしたら建物の外を流れる排水管が詰まっているのが原因かもしれません。地震や地盤沈下など何らかの原因で排水管が破損したり、勾配がおかしくなると詰まりやすくなってしまします。とあるお宅では木の根が排水管を貫通したことがつまりの原因だったこともありました。
排水管が破損したまま使用し続けると異臭や感染症につながったり、今回の事件と同様に土砂が流され排水管のつまり、地下空洞ができる可能性があります。
上下水道は生活の中でなくてはならないものです。
皆さんも、身の回りからできることをやってみてはいかがでしょうか。
道路整備や上下水道工事などにより騒音、通行止めになっても感謝することを忘れないようにしようと思います。